開発品のご紹介

より多くの素材を、より多くの条件下で材料加工が行えるよう、弊社では新製品の開発を行っております。現在、温度・真空環境下で処理の観点から、以下の4機を開発しております。さらに最小機Tinyも温調付加開発中です。Tiny開発機16SEHD18SEBはデモルームにて試用可能です。

製品特長

開発品それぞれの特長を、対応温度と加工容積を軸にマップで示したものです。


16ZDEBSC -竪型(自立型)-


16ZDEBSC

竪型(自立型)

特長

  • 石川式撹拌擂潰機の基本性能はそのままで、真空中で加熱・冷却をしながら擂潰処理可能。
  • 磁器乳鉢を銅製ジャケットで覆い、均一に熱が伝わる機能を有する。
  • 熱伝導率の高いステンレス乳鉢にも対応。
  • 外部循環液により、-20℃~180℃までの加熱・冷却を行いながら、撹拌擂潰処理が可能。
  • 処理中も擂潰物の確認可能な窓を向かって左側に有する。
  • インバーターを標準装備し、乳棒の回転数を制御可能。
  •  真空環境と加熱・冷却制御のハイブリッドで反応・濃縮・抑制を自在に最適化

     真空環境とヒートシンクによる加熱/冷却制御を組み合わせることで、化学反応の促進、突沸の抑制、低温濃縮、温和な乾燥など、多様なプロセスの最適化が可能です。特に高粘度スラリーや揮発性成分を含む系において、従来装置では難しかった制御が行えるのが特長です。

  •  微量・高粘度材料の前処理に特化した0.4L仕様のラボスケールモデル

     推奨加工容量0.4Lの小型スケールながら、真空・温調機能を備えており、試作・材料開発・製品化前段階での応用に最適です。多品種・少量試作、異種材料の前処理、プロセス条件の検討用途など、ミニマムな試験環境で最大限の検証が可能です。

好適使用事例

  • シリコーン系離型剤の高粘度原料の脱泡&均質混合

    加熱による粘度低下と減圧による脱気を組み合わせることで、微細な気泡を含む高粘度の離型剤原料を短時間で均質化。冷却機能により、脱泡後に粘度を戻して材料特性を安定させることが可能。
    試作ラボでの脱泡トライや試料均質化における地味だけど重要な困りごとを解決。

  •  感光性樹脂ペーストの緻密な濃縮・安定処理

    感光性ペーストや電子材料用インクは、温度に敏感かつ水分や溶媒の制御が難しい材料。減圧と加熱で短時間濃縮を行い、直後にヒートシンクで冷却して安定状態を保つ処理が可能。
    電子材料・インク・レジストなど、試作担当者が日常的に行う地味だけど失敗したくない操作に刺さる。

石川式攪拌擂潰機(カクハンライカイ機)は「攪拌」「分散」「すりつぶし(擂潰)」「混合」「混錬」「粉砕」「破砕」を同時処理が可能な機械
これにより、撹拌機、分散機、混練機、粉砕機等専用機では実現出来ないメカノケミカル、メカニカルアロイの様な処理効果を確認。

独自の構造で、粒径均一性、混合均一性を実現。


16ZDEBSC 諸元

型式 16ZDEBSC
回転方式  OR式 (*1)
乳鉢 材質 磁器 ステンレス
内径 (mm) 152
深さ (mm) 84
加工容積 (L) 0.4
本体外寸
外部循環機含まず
奥行 (mm) 540
幅 (mm) 510
高さ (mm) 1320

電源     単相 100V (W)

T.B.D
乳棒数 1

(*1) 回転方式「OR式」:乳鉢は回転せず、乳棒が二重回転しながら乳棒自身も自由回転する機構


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開発品 小型機16ZDEBSC
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D16SEH -卓上型-


D16SEH

卓上型

特長

  • 石川式撹拌擂潰機の基本性能はそのままで、加熱機能を有する
  • 卓上型で、かつステンレス筐体を採用しているため、実験室やクリーンルームでの使用に最適
  • ステンレス乳鉢を採用することにより、均一、かつ短時間で熱が伝わる機能を有する
  • 160℃までの加熱を行いながら、撹拌擂潰処理が可能
  • 透明なアクリルカバーを有し、安全性や擂潰物の飛散防止に配慮
  • インバーターを標準装備し、乳棒の回転数を制御可能
  • 耐熱性と耐摩耗性を両立した新型乳鉢——160℃加熱対応の高温混練を実現
    アルミバルクによる効率的な加熱構造により、乳鉢温度を160℃まで制御可能。加熱反応や高粘度材料の軟化混練に好適で、加熱対応範囲の広さが従来機との差別化ポイントになる。

  • ジルコニア溶射によるセラミック質表面——金属鉢に求められる耐久性と手ずり品質を両立

    ステンレス乳鉢にジルコニアを溶射し、磁器のような表面仕上げを再現。硬質で削れにくく、異物混入リスクを低減しながらも、卓上型装置に求められる軽量性・高耐久性を確保。

好適使用事例

  • 高温耐性樹脂の前処理・分散
    160℃
    まで加熱可能な環境で、耐熱性樹脂や高融点ポリマーの分散・混錬を効率的に実施。熱により粘度が低下し、均一な分散・混合を実現。電子材料や自動車部品向けの高性能樹脂開発に最適。

  • 高粘度エポキシ系接着剤の加熱前処理と脱泡

    高粘度のエポキシ接着剤を160℃まで加熱しながら混錬することで、材料の軟化と均質化を促進。脱泡効果も高まり、成形や塗布時の気泡混入を防止。電子機器や航空宇宙分野での材料開発に活用。

石川式攪拌擂潰機(カクハンライカイ機)は「攪拌」「分散」「すりつぶし(擂潰)」「混合」「混錬」「粉砕」「破砕」を同時処理可能な機械。
これにより、撹拌機、分散機、混練機、粉砕機等専用機では実現出来ないメカノケミカル、メカニカルアロイの様な処理効果を確認。

独自の構造で、粒径均一性、混合均一性を実現。


D16SEH 諸元

型式 D16SEH
回転方式  OR式 (*1)
乳鉢 材質 ステンレス
内径 (mm) 152
深さ (mm) 84
加工容積 (L) 0.4
機械外寸 奥行 (mm) 410
幅 (mm) 300
高さ (mm) 430
電源     単相 100~120V (W) T.B.D
乳棒数 1

(*1) 回転方式「OR式」:乳鉢は回転せず、乳棒が二重回転しながら乳棒自身も自由回転する機構


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開発品 小型機D16SEH
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D18SEB -卓上型-


D18SEB

卓上型

特長

  • 石川式撹拌擂潰機の基本性能はそのままで、加熱機能を有する
  • 卓上型で、かつステンレス筐体を採用しているため、実験室やクリーンルームでの使用に最適。
  • 磁器乳鉢でありながら、銅製ジャケットを有しており、均一、かつ短時間で熱が伝わる構造を有する。
  • 120℃までの加熱を行いながら、撹拌擂潰処理が可能
  • 耐溶剤性を有する二重のPEN(*5)カバーで、結露を防止。安全性や擂潰物の飛散防止に配慮。
  • PEN(*5)カバーに吸排気口を有し、擂潰雰囲気を変化させることが可能
  • インバーターを標準装備し、乳棒の回転数を制御可能
  • 高効率処理を実現する18号サイズと加熱機能の融合
    優れた処理能力を持つ18号サイズの乳鉢にラバーヒーター加熱を搭載し、高粘度材料の軟化・均質化を促進。幅広い研究開発や小量生産に適した扱いやすさを両立。

  • 配管不要のシンプル加熱構造で設置・操作が容易

    水路循環が不要なラバーヒーター加熱方式を採用し、卓上型としての省スペース設置とメンテナンスの簡便さを実現。研究現場での多様な温度管理ニーズに柔軟に対応。

(*5)PEN:ポリエチレンナフタレート

好適使用事例

  • 熱に敏感な高粘度樹脂の軟化と均質化による高性能塗料開発
    120℃までの温度管理で熱劣化を防ぎながら、高粘度樹脂を軟化・均質化。塗布ムラのない高機能塗料やコーティング材料の試作に適し、電子機器や自動車分野の性能向上に貢献。

     

    医薬品原料の温和な加熱処理による安定性維持と均一混合
    敏感な医薬品成分を約120℃の温度制御下で混錬。熱変性を抑えつつ均一混合を実現し、製剤開発や高粘度クリーム・軟膏の製造試作に最適。品質安定化に寄与。

石川式攪拌擂潰機(カクハンライカイ機)は「攪拌」「分散」「すりつぶし(擂潰)」「混合」「混錬」「粉砕」「破砕」を同時処理が可能な機械。
これにより、撹拌機、分散機、混練機、粉砕機等専用機では実現出来ないメカノケミカル、メカニカルアロイの様な処理効果を確認。
独自の構造で、粒径均一性、混合均一性を実現。


D18SEB 諸元

型式 D18SEB
回転方式  OR式 (*1)
乳鉢 材質

D18SEB専用磁器乳鉢 

(銅製ジャケットで覆われた磁器乳鉢)

内径 (mm) 203
深さ (mm) 114
加工容積 (L) 1
機械外寸 奥行 (mm) 450
幅 (mm) 380
高さ (mm) 515
電源     単相 100~120V (W) T.B.D
乳棒数 2

(*1) 回転方式「OR式」:乳鉢は回転せず、乳棒が二重回転しながら乳棒自身も自由回転する機構



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開発品 小型機D18SEB
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18ZDEB -加熱型 真空型-


18ZDEB

加熱型 真空型

特長

  • 石川式撹拌擂潰機の基本性能はそのままで、真空中で加熱しながら擂潰処理可能
  • 磁器乳鉢を銅製ジャケットで覆い、均一に熱が伝わる機能を有する(左下の写真)
  • 200℃までの加熱を行いながら、撹拌擂潰処理が可能
  • 処理中も擂潰物の確認可能な窓を向かって両側に有する。確認をより明瞭にするLED照明を搭載
  • インバーターを標準装備し、乳棒の回転数を制御可能
  • 万が一ヒータが故障した際の過昇温警告機能を搭載(ヒータ電源は切れます)
  • 真空+加熱による効率的な濃縮・脱気処理を大容量スケールで実現

    1Lの加工容量に対応しつつ、真空環境下での加熱処理により、粘性の高いペーストやスラリーを短時間で濃縮・脱泡可能。試作スケールから小ロット製造レベルまで対応できる拡張性が特長。

  • 加熱能力に優れたラバーヒーターによる温度制御で、高粘度材料の流動性を確保

    ラバーヒーターによる乳鉢全体の包み込み加熱により、材料の局所的な過熱を抑えつつ、スムーズな粘度調整が可能。加熱に特化した処理系として、高粘度材料の取り扱いに適している。

  ※真空ポンプ、冷却トラップ装置はオプション販売

好適使用事例

  • 高粘度接着剤の脱気と粘度調整を兼ねた前処理

    エポキシ系やシリコーン系などの高粘度接着剤を真空下で加熱し、溶剤揮発による粘度調整と**気泡除去(脱気)**を同時に行う用途に適する。
    材料全体を温めながら混練できるため、均一な粘度制御と高品質な仕上がりが可能。実装工程前の安定供給用下処理として有効。

  • バイオマス由来樹脂の脱水濃縮と改質反応の促進処理

    トウモロコシやバガスなどの植物由来の生分解性樹脂(PLA系等)では、含水率や反応進行度が製品品質に大きく影響する。
    真空+加熱環境下での脱水処理や、架橋反応などの進行促進が求められる場面で活躍。ラボスケールでの改質処理や、安定品質の試作ペースト製造に向く。

石川式攪拌擂潰機(カクハンライカイ機)は「攪拌」「分散」「すりつぶし(擂潰)」「混合」「混錬」「粉砕」「破砕」を同時処理が可能な機械。

これにより、撹拌機、分散機、混練機、粉砕機等専用機では実現出来ないメカノケミカル、メカニカルアロイの様な処理効果を確認。

独自の構造で、粒径均一性、混合均一性を実現。


性能

型式 D18ZDEB
回転方式   OR式(*1)
乳鉢 材質

18ZDEB専用磁器乳鉢 

(銅製ジャケットで覆われた磁器乳鉢)

内径 (mm) 152
深さ (mm) 84
加工容積(L) 1
機械外寸 奥行 (mm) 610
幅 (mm) 610
高さ (mm) 1360

電源 単相 100V (W)

0.8
乳棒数 2

(*1)回転方式「OR式」:乳鉢は回転せず、乳棒が二重回転しながら乳棒自身も自由回転する機構


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開発品 小型機18ZDEB
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そば機ミニ(20T)  老舗、名店でご利用実績のある“そば2号機”のコンパクト版

焼肉のたれ、すりごま、七味唐辛子、香辛料、ゴマペースト、ピーナツバター、漬物、製餡、そば粉等をやさしくすり潰し、練る、混ぜる

特長

  • 卓上型のそば機でコンパクト設計
  • 手作業で水回し作業をするより、そば粉全体に均一に水が回り、そば玉が素早く完成
  • そばの水回しからくくり(菊練り)作業に対応
  • そば玉をもみ上げる過程で、杵先と石臼がやさしくそば粉を摩るので発熱を回避し、疎なの香りを維持。掌の熱がそばに移ることなくそば玉が完成。
  • 作業中にそば粉が手に付かないので衛生的
  • 石臼(花崗岩)と木杵先(樺桜)を使用。昔ながらの伝統的な製法を継承。
  • そば粉量0.5 kg程度の少量から1 kg程度まで対応

好適使用事例

  • 更科そば(そば粉10割)の湯練りも可能
  • ゆずそば、茶そば、シソそば、桜そば等の変わりそば打ちにも好適
  • 「手打ちそば」と表示可能*
  • そばだけではなく、胡麻ペースト、七味唐辛子、カレールー、製餡の製造にも好適

  *生めん類の表示に関する公正競争規約第4条に規定による

 

石川式攪拌擂潰機(カクハンライカイ機)は「攪拌」「分散」「すりつぶし(擂潰)」「混合」「混錬」「粉砕」「破砕」を同時処理が可能な機械。

これにより、撹拌機、分散機、混練機、粉砕機等専用機では実現出来ないメカノケミカル、メカニカルアロイの様な処理効果を確認。

独自の構造で、粒径均一性、混合均一性を実現。

そば機ミニ 諸元

型式 そば機ミニ(20T)
回転方式 OR式*1
種類 花崗岩石臼
内径 (mm) 255
深さ (mm) 140
機械外寸 使用容積 (L) 1
奥行 (mm) 550
幅 (mm) 400
高さ (mm) 470
電源     単相 100V (kW) 0.4
杵数 2

(*1)回転方式「OR式」:乳鉢は回転せず、乳棒が二重回転しながら乳棒自身も自由回転する機構


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開発品 そば機ミニカタログ
2-10.小型機_そば機ミニカタログ.pdf
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関連情報