D20SL-卓上型  標準型 機械上部(乳棒)昇降型-


石川攪拌擂潰機 D20SL 標準型 卓上型 機械上部(杵)昇降式

D20SL全景

D20SL乳棒軌跡曲線アニメーション

D20SL

卓上型  標準型 機械上部(乳棒)昇降型

特長

  • 粉砕・混合・混練・分散を1台で実現
     異なる処理工程を同時並行でこなす、マルチプロセス対応の自動乳鉢。前処理工程の効率化と省力化への貢献。

  • 「手ずり」の精密さを自動化で再現

     高粘度材料や微粒子分散にも対応する、高再現性・高均質性処理の実現

  • 複雑な材料処理を可能にする、石川工場の独自技術

     傾斜構造・ばね荷重・エピサイクロイド軌道による複合動作で、繊細な混練や分散を再現する唯一のシステム。

  • 乳棒昇降機構による作業効率と安全性の向上
     材料の投入・回収時に乳棒を上昇させることで、手元スペースを確保。粘性材料や微細粉体の処理後でも、付着物の除去が容易で、清掃性と作業安全性が大きく向上。

  • ばね荷重をかけずに行える乳棒交換の簡便性

     通常の機種では乳棒ばねを縮めながら交換する必要があるのに対し、D20SLでは乳棒を上昇させた状態でばね荷重を抜いた交換が可能。力が要らず、誰でもスムーズに交換作業が行える構造。

好適使用事例

  • 高粘度スラリーの均質化と脱泡処理
     電子材料や接着剤、塗料などにおける、ペースト状配合物の分散・混練・気泡除去の一括処理

  •  機能性フィラーや顔料の微細分散と混合処理

      プラスチック、インク、コーティング材などの製造において、複数成分の均一混合と粒子分散を両立する前処理工程

  •  試作材料の微量調整と組成最適化

      医薬品、化粧品、セラミックス、電池材料など、研究開発現場での少量試料の粉砕・混合・練り処理による配合検討

  • 高粘度樹脂の反応性確認における試験材料の反復調整
      
    試験の都度、粘着性のある材料を入れ替えて評価するような現場において、投入・回収・清掃が容易なD20SLの操作性が力を発揮。複数ロットや組成違いの条件を繰り返し試す用途に最適。

  • 新人研究員や作業者が混在するラボでの共用装置

     運用者のスキルに依存せず、安全で簡単に使える設計。ミスによる部品破損や作業事故のリスクを軽減し、全体としての装置寿命や稼働率の向上につながる。

  • 全固体電池材料開発に最適
    • 精密な混合・粉砕が可能:導電助剤、バインダーとの混合しながら、粉砕が可能
    • 温度上昇しにくい:乳鉢の熱容量が大きいため、処理熱が材料に伝わりにくい
    • 小型でコンパクトな操作:グローブボックスに入るコンパクトサイズ
    • 効率的な少量試作:独自技術により0.5gの加工を実現
    • 均一な粒度分布を実現:負極材料では均一な粒度分布が重要でその混合・粉砕に最適

D20SL 諸元

型式 D20SL
回転方式 OR式 (*1)
磁器乳鉢 内径 (mm) 254
深さ (mm) 140
加工容積 (L) 2
機械外寸 奥行 (mm) 615
幅 (mm) 422
高さ (mm) 550(740)
電源 単相 100~120V 電力(kW) 0.12
乳棒数 タイプ/本数 防塵型/2
かき棒
重量 (kg) 50

※高さの括弧は乳棒部上昇時の寸法

(*1) 回転方式「OR式」:乳鉢は回転せず、乳棒を二重回転しながら乳棒自身が自由回転する機構

製品の動き&基本操作

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D20SLカタログ
2-2.小型機_D20SLカタログ.pdf
PDFファイル 3.3 MB

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